【第2話】34歳、家庭内別居へ突入!きっかけの第2の事件とは?

31歳の時に起きた、マイホーム契約時の「ローン全オチ&借金発覚」事件。

「親の借金を肩代わりしていた」という夫の言葉を信じ、私の両親が残債を立て替え一括返済してくれたあの修羅場から、3年が経っていました。

「もう隠していることはありません…」と涙を流し頭を下げる夫を受け入れ、再び夫婦として歩んでいた私。

うっすらとした不信感は正直胸の奥に残っていました。

でも、「疑い出したらキリがない!」と、仕事に没頭することである意味、頭を切り替えようとしていたのです。

当時フリーランス駆け出しだったこともあり、仕事に全力投球することで自分を保っていた気がします。

「誰だって人生で1度や2度の大きな失敗はある。夫も、真面目に働いているし、さすがに大丈夫だろう」

そう自分に言い聞かせながら、表面上は穏やかな日常を取り戻していたのです。

しかし、34歳になった春の、ある週末。

リビングでの何気ない会話から、私は再び地獄へと突き落とされることになります。

目次

リビングが凍りついた「素朴な疑問」

週末の穏やかな午後。

あの「住宅ローン全オチ事件」をきっかけにスタートした、毎月恒例の家計簿チェックと夫婦会議。

その日もリビングでコーヒーを飲みながら、夫婦で収支の確認をしていた時のことです。

数字を眺めながら、私は「ある違和感」を思い出し、ふと何気なく口に出したのです。

「ねぇ、ところでさ……」

「あなたの親御さん、今も元気に働いているじゃない?
なのに、どうしてあなただけが、ご両親の借金をこうして返済し続けてるの?
3人で協力したら早くない?

本当に、ただの素朴な疑問でした。

しかし次の瞬間、夫の顔から一瞬で血の気が引き、みるみるうちに青ざめていったのです。

そして、絞り出すような震える声でこう言いました。

「……実は、まだ隠していることがあったんだ……」

夫の「告白」と、崩れ去った信用

彼の口からポロポロとこぼれ落ちたのは、耳を疑うような言葉ばかりでした。

  • 「実は…あれ親の借金じゃなかったんだ」
  • 「知り合いに『一緒に会社をやろう』と誘われて嬉しくなって…」
  • 「資本金を作るために、消費者金融に手を出した」
  • 「言われた通りに振り込んだら、逃げられた(詐欺だった)」

——ざっと、こんな内容でした。

頭の中であらゆる記憶が急速に巻き戻り、猛烈な怒りと動揺でカラダが震える。

じゃあ、なぜあの時「親の借金」と言った……?

私の両親が「親思いな夫」だと信じて全額立て替えた、あの気持ちは……?

どんな顔をして、この3年間を過ごしてきたというのか。

湧き上がる怒りを通り越し、頭も心も一気に冷えていく。

私は感情を殺した氷のような声で、淡々と問い詰め始めました。

感情を殺した「9つの尋問」

  1. 「その詐欺事件は、いつ起きた出来事?」
  2. 「警察には届け出たの?誰にも話していなかったの?」
  3. 「詐欺を仕掛けてきた相手や、当時の証拠はあるの?」
  4. 「なぜ真相を隠して、『親の借金の肩代わり』と嘘をついたの?」
  5. 「自分のご両親に対して、どれほど失礼なことをしたか自覚はある?」
  6. 「3年前、私の両親に『もう隠していることはない』と言っていたよね。その言葉はどう説明するの?」
  7. 「この3年間、一体どんな心情で私と生きてきたの?」
  8. 「なぜ、いまのタイミングで告白しようと思ったの?」
  9. 「この話を聞いた私がどう感じるか、一度でも想像したことはあったの?」

感情を一切乗せず、一つひとつ淡々と問い詰める私の前で、元夫は3年前とまったく同じように、またしてもポロポロと泣き始めました。

その情けない涙を見た瞬間、私の心は完全に、一滴の温度も残さず冷え切りました。

なにより不憫でならなかったのは、息子の保身のために勝手に「借金を作る親」に仕立て上げられていた向こうのご両親と、夫の優しさを信じて大金を立て替えてくれた私の両親のこと。

両家の親たちの顔が目に浮かび、目の前で泣くだけの男に対して、ただただ言葉にならない虚しさが込み上げてくるだけでした。

あ、これもうダメかも…離婚へのカウントダウン?

どこから、何を、誰にどう話せばいいのか。

それすら考えること自体が、猛烈に嫌になっていました。

怒りと呆れで頭がどうにかなりそう・・・。

私は、感情を殺した声で一言だけ言い放ちました。

「……まずは、あなたの両親に謝って」

怒りと虚しさで体が震えていたと思います。

私の脳裏に、はっきりと鮮明な文字が浮かび上がったのです。

(あ、これもうダメだ……。離婚しよう)

31歳の事件が「不信感の芽」だとしたら、この34歳・春の告白は、夫婦関係を根底から打ち砕く決定打となりました。

「もう、この人とは歩んでいけない」

気づいた時には、家の中を明確に区切り、家庭内別居へ突入していました。

ついに動き出した、離婚へのカウントダウン。

しかし——。

事件はこれで終わりではなかったのです……!

▶︎ 第3話「まさかの『第3の嘘』発砲!両家大混乱の家族会議へ…」

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